プロフェッショナル ブラシ クリーニングサービス

新型コロナウィルス蔓延前に頂いたオファーは、メイクアップブラシ界の危機にパラダイムシフトを起こす、ビッグプロジェクトでした。

1994年、(有)グリフ・タグチは支社サロンとして化粧筆専門G°creation ® を銀座にオープン。
26年間の営業期間を経て、G°creation ® を本社と統合し、支社サロンを閉めたのですが、当時はまだじわじわ忍び寄る程度で、 ここまで世界を変えてしまうなどとは想像もつかなかった新型コロナウイルス蔓延の前に頂いたオファーでした。

現在、筆作り業界では化粧筆のみならず、書筆、伝統工芸に関わる筆全てにとって「原毛(獣毛)入手困難」という窮地に立たされている状況です。

※G°creation ® は高品質の獣毛のみを扱う化粧筆ブランドでしたが、そのような状況から、致し方なく、工業用消耗刷毛、人工毛筆も扱いはじめています。

この貴重な筆らを、いかに絶やさず継承するか、試行錯誤を続けているものの、コロナウイルスによる様々な自粛政策の影響で、対人営業、イベント、海外出張も叶わず、 原毛調査もできないため、困難を極めています。

そんななか、 優秀なシュウウエムラスタッフ10名に、G°creation ® の高品質獣毛筆のメンテナンス技術を継承すれば、「少なくとも現在 ご愛用頂いている筆は守れる」、と思うに至りました。

シュウさんとコラボすることで、先端技術で業界の未来を切り開きつつ、できる限り存続させる匠の伝統技術とを融合させ、更なる品質の高みをめざす試みに昇華できます。 これはまさに、時代の流れなのでしょう。

(有)グリフ・タグチの先代と関わり深かった植村秀さんと、銀座G°creation ® での経験がコラボレーションすることは、今後の業界にも影響を及ぼすことは必至であり、期待と不安の狭間で揺れながら、 一年かけて熟慮し、この契約を締結することしました。